心も身体も温まる“母親”のような自然食レストラン

    sangmi

    玄米カフェ実身美
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    玄米カフェサンミ
    実身美の東京・大手町店。オフィス街のまん中にあり、お弁当のテイクアウトができる。

    オーガニックの世界で起こした新しい風

     自然食レストランの世界で屈指の人気を誇る『玄米カフェ実身美(さんみ)』。ひと昔、自然食といえば近寄りがたいイメージでしたが、ここは全国でもいち早く〝行列ができる〟自然食レストランとなりました。多い時はオープンからラストオーダー間際まで満席が続くことも。
     店名の「実身美(さんみ)」は、3つの「み」を意味します。大地の実りの「実」、身体の「身」、美しさや美味しさの「美」。中身があり、カラダに良くて、美味しい。それがお店のコンセプトです。

    「値段が高すぎると毎日食べられないから、それでは“実”がない。しかも“身体”に良いだけではなく、“美味しく”ないとダメ。実・身・美の3つがあって、はじめてバランスがとれるんです」と、話すのはオーナーの大塚三紀子さん。
     大塚さんは昔OLをしていた時、女性が一人で気軽に入れて、身体に良いものを食べられる店がないことが悩みでした。ランチはご飯に揚げもの、お肉にキャベツの千切りがちょっとだけの定食。夜は仕事で帰りが遅くなると、コンビニしかない生活が続きました。大塚さんは仕事の忙しさが重なり、ついに体調を崩してしまいます。
     そんな大塚さんを救ったのが玄米でした。玄米に変えると体調がみるみるうちに良くなりました。

    「家族がいないひとり暮らしの女性でも、ここに来れば温かい家庭料理が食べられる。それも有機野菜を中心としたオーガニック食材を用いた、野菜中心のバランスの良い食事。そんなお店がないならば、私がつくろう!」。大塚さんは会社を辞め、一大決心をします。
     2002年に友人と二人で実身美をスタート。有機やオーガニックという言葉が聞き慣れない時代でしたが、それまで同じような気持ちを抱いていた女性たちの心を掴み、続々とファンが増えていきました。
     現在は全5店舗を運営。心斎橋店、あべの店、京橋店、沖縄店のほか、2015年には東京の大手町にも進出しました。そして、実身美の成功モデルは数多くの店舗に真似され、その動きは全国にも広がっています。

    玄米カフェサンミ
    鶏軟骨を野菜と一緒に煮込んだ、無添加の「澤孝玄米カレー&炊き立て玄米(8食分)」5,400円(税込)。オンライン販売も大人気!
    玄米カフェサンミ
    なめらかな口あたりがたまらない豆乳プリン。自家製の無添加黒蜜と国産黒大豆きなこを使用。一時期大ブームを起こし、入手困難になった時期も。

    働く女性たちのオアシス 

     野菜は有機JAS認証野菜が中心。契約農家から仕入れた玄米を圧力鍋で炊き、味噌は無添加の麦味噌を使用しています。トランス脂肪酸を含むマーガリン、ショートニングなど加工油脂を使わず、白砂糖や化学調味料も一切使いません。これが心斎橋の超一等地でランチが900円台から、ディナーも日替わりで1200円からと、毎日食べられる良心的な価格です。

     特に実身美が大切にしているのが「家族に食べさせるような料理」であること。外食のように味付けが濃すぎることがなく、栄養が偏ることもなく、バランスの良い食事です。ここで食べているうちに身体が元気になっていくのです。
    「毎日カレーばかり注文するお客さんがいたら、〝これ、食べとき。食べとかなあかんよ〟と野菜を勧め、おせっかいになります。母親がハンバーグを作るとき、野菜が苦手な子に内緒でピーマンを混ぜるようなそんな感じでしょうか」と、笑う大塚さん。

     もちろん、健康に良いだけでなく、「自然食=美味しい」と知ってもらうための工夫が随所に凝らされ、料理の一つひとつが丁寧に作られています。その美味しさは大評判で、発売されたレシピ本は5年経っても重版を重ねているほど。好評につき、2冊目の「実身美の養生ごはん』(ワニブックス刊)」も発売中です。
    「本当に真心を込めて作っています。私もよく自然食のお店に行きますが、“オーガニックが分かる人だけでいい”という雰囲気は違うと思うんです。普通の人々の食生活を引き上げていきたい」と、大塚さん。

     驚くことにスタッフ全員が毎日同じ食事を食べているのだとか。まさに、実身美は働く女性たちのオアシス。食生活を見守る“母親”のような存在のレストランなのです。しかも、食事するほとんどが女性ならば、働く人もほとんどが女性。女性が一人でも気軽に入りやすいのです。

     さらに特筆すべきは、このお店がオーガニック知識へのスタート地点にもなっていること。実際、サンミをきっかけにオーガニックに興味を持った人は多く、将来子育てをするお母さん予備軍の食育の場にもなっているのです。

    玄米カフェサンミ
    客層のほとんどが女性で、働く人もほとんどが女性。女性が一人でも気軽に入りやすい環境。
    玄米カフェサンミ
    野菜は原料の6割以上が非加熱の有機たまねぎという、自家製の酵素ドレッシングでいただける。

    大手町店
    東京都千代田区丸の内1-3-2 三井住友銀行東館 B1
    TEL 03-6273-4214 / FAX 03-6273-4204
    【平日】11:00~20:00
    ※ランチ 11:00~15:00(L.O.15:00)
    ※物販のみ 15:00~17:00
    ※ディナー 17:00~20:00(L.O.19:30)
    【土曜】11:00~15:30
    ※ランチ 11:00~15:30(L.O.15:00)
    定休日 日曜日・祝日

    心斎橋店
    大阪市中央区心斎橋筋1-2-22 日宝サニーサイドプレイス 1F
    TEL06-6224-0316 FAX 06-6224-0317
    11:00〜20:00(L.O.19:30)
    ※ランチ 11:00~15:00(L.O.14:30)
    ※ディナー 17:00~20:00(L.O.19:30)
    定休日 月曜、日曜日

    あべの店
    大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋2-4-39
    TEL06-6622-2135
    11:00~20:00 (L.O.19:30) 
    ※ランチ 11:00~15:00
    ※カフェ 15:00~17:30
    ※ディナー 17:30~20:00(L.O.19:30)
    定休日 日曜日

    京橋店
    大阪府大阪市都島区東野田町1-6-1 
    京阪高架下 Kぶらっと内
    TEL06-6353-9333
    11:00~20:00(L.O.19:30)
    ※ランチ 11:00~15:00(L.O.14:30)
    ※物販のみ 15:00~17:30 
    ※ディナー 17:30~20:00(L.O.19:30)
    定休日 日曜日

    沖縄店
    ※しばらくの間、臨時休業中です。
    沖縄県那覇市牧志2-17-44
    TEL098-868-8726(予約受付中)
    【月・水・金】11:30~17:00
    【火・木・土】11:30~21:00
    ※ランチ 11:30~15:00
    ※カフェタイム 15:00~17:00(L.O.16:30)
    ※ディナー 17:00~21:00(L.O.20:00)
    定休日 日曜日

    https://sangmi.jp

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