日本人の食生活に欠かせない『お米』。私たちのご飯として食べるお米の消費量は年々減少しています。米粉とは、その名の通りお米を粉末にした食材。グルテンフリーで小麦アレルギーの方も安心。混ぜ過ぎの心配もなくつくれ、様々なメリットがあります。また、米粉を使用することが、日本の原風景である水田・生物を守ることにもつながります。「大豆」「米粉」をテーマにしたバレンタインスイーツ第2回目です。
料理・レシピ制作 濱口正遠・濱口淳子
(natural restaurant Ours Dining)
natural restaurant Ours Diningとは?
‥‥那須高原にある人気の癒しのレストラン。オーナーシェフの濱口正遠さんと、パティシエでもある奥様の淳子さん。それぞれレシピ本をつくるほど二人の料理はオリジナリティあふれる内容です。また、野菜は500坪ほどの広い自家菜園でオーガニック野菜を栽培しています。詳しくはこちら
卯の花のヴィーガン・ブラウニー
アメリカ生まれの素朴なチョコレートケーキ『ブラウニー』。卵やバターの代わりに米粉とおからを使用し、しっとり、モッチリの満足感があるチョコレートケーキに。ガナッシュを生地の中心部分に加えて温めると、中のガナッシュがとろけフォンダンショコラ風になります。
材料(6個分)
〈A〉
米粉‥‥90g
ココアパウダー‥‥20g
ベーキングパウダー‥‥4g
〈B〉
砂糖‥‥100g
自家製おから‥‥70g
菜種油‥‥50g
自然塩‥‥ひとつまみ
〈ガナッシュ〉
クーベルチュールチョコレート(製菓用)‥‥70g
豆乳‥‥70g
塩‥‥ひとつまみ
つくり方
【ガナッシュをつくる】
1 小鍋に豆乳を入れて混ぜ、鍋ふちに小泡がたったら火から下ろす。
2 1にチョコレートと塩を加え、余熱でチョコレートが溶けてきたら混ぜ合わせ、ツヤのあるクリーム状に乳化したら小さなバットに移す。
3 2を冷蔵庫で約1時間以上、使用する直前まで冷蔵庫に冷やしておく。
【ブラウニー生地をつくる】
下準備
・オーブンは190℃に予熱しておく。
・〈A〉の粉類を合わせてふるっておく。
1 大きめのボウルに<B>を入れ、泡立て器で脂浮きがなくなくなり、白っぽく乳化するまでしっかりと混ぜ合わせる。
2 ふるった<A>を1のボウルに入れ、ゴムベラで粉っぽさがなくなり均一になるまで混ぜ合わせる。
3 型に1/2ほど生地を流し入れ、フチにつかないよう、中心に冷凍したガナッシュを押し込み、残りの生地を均等にかぶせ、平らにならす。
4 3を天板にのせ、180℃のオーブンで20分くらい焼く。
5 粗熱が取れたら、型から外す。
料理のポイント
今回はシリコン製のハート型を使用していますが、マフィン型などお好みの型でも可。チョコレートはカカオ分60%のものを使用しました。
※材料〈B〉の自家製おからの代わりに既製品のおからを使用の場合、約100gの豆乳を少しずつ加え、耳たぶくらいの柔らかさになるように豆乳を加え、調節しましょう。
※砂糖は精製度の低いものを選ぶとからだにゆっくり吸収されます。今回はてん菜糖を使用しました。
※菜種油は薬剤抽出されたものではなく、圧搾式の油がおすすめ。
自家製おからや豆乳のつくり方
手作りのおからと豆乳は大豆本来の濃厚な旨味と甘味が魅力です。一般的には、すりつぶした大豆を温めて「煮立て搾り」製法で美味しい『豆乳』をしっかりと絞り、残ったものが『おから』です。が、我が家では「おから」と「豆乳」両方の素材の味わいを主役にしたお料理や、お菓子作りのための「生しぼり」製法で仕込みます。濃厚な旨味と滋養たっぷりな「おから」。ピュアで上品な味わいの「豆乳」の両方が出来上がります。ヘルシーなお料理やお菓子に役立てましょう。
材料(10人分)大豆‥‥300g