パッケージの言葉よりもまず先に裏側の「原材料」を見る
今回はオーガニックに目覚め始めた方への入門編です(オーガニックに詳しい方は読み飛ばしてください)。本当においしい“天然の調味料”をオススメする理由。当サイト編集長からの提案です。
おいしい野菜などでオーガニックに目覚め始めたら、次に試してみたいのが「調味料」です。今までテレビCMや広告に出ているような調味料ばかり使っていた人は、まさに新しい世界が待っています。
私はこの調味料を化学調味料の反対という意味で「天然調味料」と呼んでいます。この「天然調味料」に一度ハマり出したら次々と試したくなり、1年も経てば調味料がすべて変わっているはずです。私自身も数ヶ月ですべての調味料が入れ替わった記憶があります。そして、もう普通の調味料に戻ることはないでしょう。昔はパッケージの「天然」や「無添加」という言葉にだまされ続け、なんとなくイメージだけで商品を買っていた私も、オーガニックを知ってからは表のパッケージを見る前に裏側を見るようになりました。
そう、“オーガニックあるある”の第1歩、それは“一般のスーパーに行ったら、パッケージの言葉よりもまず先に裏側の「原材料」を見ること”です。
オーガニックかどうか? それが“本当の調味料”なのか? すべて、製品の後ろの原材料名に書いてありますので。ちなみに、原材料名は使用された原材料の多い順に表示されているので、一番最初に書いてあるのが一番使われている原材料です。近年、産地も書かれるようになったので、便利ですね。
材料に関してはネット上でいろいろと検索して自分で勉強していくしかないですが、簡単にいえば、原材料がシンプルなものです。訳のわからない材料が入っていないものを選びましょう。たとえば醤油なら「大豆、小麦(なしもあり)、食塩」とか、米味噌なら「大豆、米、食塩」とか本当にシンプルなものが本当の“天然もの”です。
そして、醤油の場合は「脱脂加工大豆」を使っていないもの。脱脂加工大豆は生の大豆から油を絞った後の、油の搾りカスです。けして悪いものではないですが、丸大豆のまま仕込んだ方が発酵に時間がかかるので、旨味やまろやかさが増すのです。といっても、普通のスーパーに行くと「脱脂加工大豆」を使っていない醤油を見つけるのは一苦労です。
天然調味料にこだわる理由
では、なぜオーガニック調味料、天然調味料にこだわるのでしょう? 答えは簡単! おいしいからです。そう、天然調味料は“おいしい”のです。その味を知ってしまったら、なかなか元には戻れなくなります。もちろん、外食などで出されたものはおいしくいただきますが、自分で調味料を買う場合は別です。
企業が自分たちの利益を得るために大量生産、大量消費を目的にし、材料や工程を無視。身体に悪い添加物をたくさん入れてあるものは買いませんし、素材の味が分からなくなる化学調味料をわざわざ選びません。値段は若干高くても、オーガニックな素材を使い、自然発酵や熟成、伝統製法を用いて丁寧に作られた調味料に、自然に変わっていくのです。パッケージにどんなにこだわって作っているかを書いてあっても、信じられなくなります。
オーガニックに目覚め始めたら、一番入りやすいのは「砂糖」です。たとえば、白砂糖を黒糖、きび砂糖系、甜菜糖に変わるだけで、調味料は大きく進化します。身体に良くない代名詞の白砂糖に関しては、調べるといろいろと出てきますのでサラッと書きますが、原料をなるべく精製していないものがオススメです。一言で言えば、「白でなく、茶色」。茶色が濃ければ濃いほど良いです(ザラメなどはダメ)。ただ、身体に良いと言われるものも摂りすぎには注意です。
ところで、天然調味料の“おいしさ”はとても曖昧なもので、主観に近いものではありますが、個人的に“おいしさ”とは、身体が本当に欲する“優しい味”だと思います。刺激的な味ではない、毎日食べても体に“スゥ~”と溶け込んでいくような優しい味わい。繊細な味わい。なので、天然調味料に慣れてくると、原材料に白砂糖を使ったものは食べた瞬間に「甘すぎる!」と感じます。少量ならいいですが、量を多く採ると身体に負担になります。
スイーツも年々「甘さ控えめ」が流行っていますが、そもそも白砂糖がいけないことは大勢の人が無意識に気がついていて、それが反映されているだけのような気もします。世の中はまだまだ白砂糖文化ですが、これはいつか終わりがくると感じています。
※砂糖全体の話に関しては『あまくない砂糖の話』という映画がおすすめ。
自然食品店が遠くにある人は「楽天24」!
さて、終わりの見えない新型コロナウィルス感染症。現在はなかなか外食に出にくい方もいらっしゃると思います。そこで、おうちご飯を充実すべく、通信販売でまとめ買いをしている方も多いのではないでしょうか? とくにオーガニック意識が強い方は、本当にいいものが近くのお店やスーパーなどに置いてない場合、通信販売を使わざるを得ないのかもしれません。
私も通信販売を利用していますが、通信販売は環境に負荷がかかるため、なるべくまとめ買いするようにはしています。個人的にオススメなのは「楽天」です。とくに「楽天24」は楽天が直営するお店ですが、オーガニック食品も多数置いてあります。通常の既製品も多いですが、その中をかきわけて探していくと、結構充実しています。
(けして楽天の回し者でも、アフィリエイトでもないです!(笑)が、とてもいいんです)
業界で有名な「オーサワ」や「アリサン」の商品も置いてありますし、オーガニックの定番商品がある程度揃います。たとえば、醤油なら井上醤油の「井上古式じょうゆ」、酢なら飯尾醸造の「富士酢」、塩なら「粟国の塩」や海の精の「あらしお」、ミトクの「米水飴」というような、自然食品ファンなら誰でも知っているが並びます。
また、オリーブオイルなら「アルチャネロ」や「ヴィラブランカ」のリーズナブルな有機ものがあるのも嬉しいですし、調味料でなくても、タイコウの「かつおぶし」や有機オートミールなんかも充実。もちろん、楽天にないものもたくさんありますが、自然食品店が遠くにある人はとても便利ではないでしょうか。原材料表示がしっかりしているのもいいです。ただ、「楽天24」はいつも混んでいるのか、システムが悪いのか、発送が遅いので、1週間以上気長に待つことが必要です。翌日に来なくてもいいけど、もう少し早くしないと完全にアマ◯ンに負けますね。日本のためにも本当、頑張ってほしいです。
「オーガニックな時間」編集長