オーガニックとは?

    「オーガニック」という言葉の考え方

     日本で「オーガニック」という言葉はあまりにも曖昧な表現の一つです。仮に「オーガニック」という言葉を「有機」と捉えるならば、正式には平成18年に策定された「有機農業推進法」があります。「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業」ということです。意訳をすれば、化学農薬や化学肥料を使わず、遺伝子組換えをしない作物です。
     しかし、全国の農家を巡ってもそれぞれの「有機」への考え方があり、農法も様々です。農地を耕すのか、不耕起なのか。肥料は何を使うのか、それとも無肥料なのか。その無肥料は自然栽培なのか、自然農法なのか。知れば知るほど多様性に富んでいます。
     なので、このwebサイトではあえて、広義での「オーガニック」という言葉を用いています。農薬を使うかどうかは確かに重要なことですが、それよりも生産者が“心を込めてつくる”“消費者の心身の喜びのためにつくる”ことが大切ではないかと思います。

    「オーガニック」の範囲

     私たちの考える「オーガニック」はマクロビやローフード、精進料理、また野菜料理だけでなくお肉や魚料理も含みます。そして、この広義を食べものに関わらず、私たちのライフスタイルを含めた衣食住でのオーガニックというところまで広げていきたいと考えています。
     大切なのは、国の指針とも同じで「生物多様性保全効果」としてのオーガニックであるということ。地球の未来のため、全世界が目標とするSDGsを達成するための「オーガニックな暮らし」でありたいと考えています。オーガニック食品だけなく、自然環境と調和し、持続可能な社会をつくるための暮らし。大量生産・大量消費でなく、その対極にあるような食べもの、暮らしの道具、生き方までを発信していけたらと考えています。